袖ヶ浦在住非破壊検査屋

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help リーダーに追加 RSS PT現像剤吹き付けのささやかなコツ

<<   作成日時 : 2008/06/03 23:37   >>

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仕事上の知り合いが明日浸透探傷レベル2の実技試験を受けに亀有へ行くというので、アフター5に実技練習の手伝いをしました。といっても水洗性蛍光浸透探傷の設備は所有していませんから、SUS平板突合せ溶接部の溶剤除去性浸透探傷の練習のみです。

非破壊検査協会の実技講習会を受講済みでしたから今更アドバイスすることもないのですが、現場でも使える技をひとつだけ伝授(?)しておきました。

エアゾールの速乾式現像剤の吹き付けのとき、いきなり探傷部位に向けてプッシュボタンを押すのではなく、吹き付けるべき溶接線の10cmほど手前からフライング気味にスプレーしながら目標に突入し、サインカーブを描くようにリズミカルに腕を動かして、終端を通り過ぎてからストップする、と、これだけです。
溶接で言えばエンドタブ。アークのスタート・エンドのクレータは欠陥が入りやすいので、溶接すべき部分の始終端に板を取り付け、そこで溶接を開始・終了させ、後で切断する、その捨て板です。スプレー缶もスタート・エンドでは吹き付けムラが起こりやすいのです。まあ気の利いた講師なら講習会で教えてくれているはずですね。

現場でも当然この方法を使います。基本的に浸透探傷は1回勝負だからです。
現像剤を濃く吹き付けすぎたからブラシで落してまた浸透液から塗りなおす…だめです、ジェット洗浄や溶剤浸漬、超音波洗浄からやり直しです。おお、これも溶接と同様、不可逆的ということですね。つまり、一度溶接したものを切断して再溶接した場合、組織・形状とも最初と同じ継ぎ手にはならない、ということです。浸透探傷の場合は前処理の全段階「試験準備」まで戻れば大丈夫ですけどね。結構繊細な作業なのです。
繊細ついでに、吹き付けの練習は何度もしましょう。濃すぎると微細欠陥が検出できないし、薄すぎると浸透液が吸い上げられません。白っぽいSUSやアルミはつい濃くしがちですから要注意。

こうして考えてみると磁粉探傷(マグナ検査)は大雑把だな。ガン、ブーン、ジョロジョロ…の繰り返しだし。そのわりに検出する欠陥は繊細なんだから不思議。

なにはともあれ、明日(だけでなく)の2次試験、受験者の皆さんの健闘を祈りましょう。
(自分のことはすでに棚に上げていますね…)



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