袖ヶ浦在住非破壊検査屋

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help リーダーに追加 RSS 浸透探傷試験は簡単便利?

<<   作成日時 : 2007/02/09 22:18   >>

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 非破壊検査について解説している関連他業界の文章を読むと,浸透探傷試験は簡単便利,と紹介されていることが多い。便利というのはいいけど,簡単かな?

 確かに現場検査では機械装置はめったに使わないな。ブラックライトとか,冬場のヘアドライヤー(!)くらいのものだ。溶剤除去性染色浸透探傷なら,検査部位を「お掃除してアカ塗って拭きとってシロかけて観察」。おぉ,22文字。ところがアナタ,これが実に学問的に奥が深く,作業も大変なのだ。(学問的な深さは業界のテキストを読めばわかってもらえるからここでは書きません。)

 まず,キカイを使わないということはイコール肉体労働である。
学問的に奥が深いということは,一つ一つの行為にそれぞれ意味があり,知識を要求されるということ。逆に言えば,常に自分の行為を監査し,必要な意味に合致した動作をしているかどうか神経を使わねばならない。

 もひとつ,せっかくお掃除(前処理)した検査部位を浸透液で汚し,今度はそれを拭きとらなきゃならない。しかもカラ拭きのみならず洗浄液で湿らせたウェスでさらに拭く場合が多い。キレイになり乾燥したところで今度は現像剤を吹きつけてまた汚すのだ。いい加減にして,と思ってる余裕はない,観察判定し終わったらもう一度お掃除(後処理)が待っている。下手したら最終的に防錆油で結局汚してしまったりする。

 この作業が延々と続くと,「シベリア抑留か!」と叫びそうになる(行ったことないけど)。しまいにはインスペクターズ・ハイである。

 こんなツライ検査作業を誰が発明してしまったのか。

画像

 さて,心を落ち着けたところで写真の解説。

 定量化の困難な現像剤塗膜の厚さに関わる写真です。通常(語弊があっても突っ込まないでくださいね)は検査部位の下地がうっすら透けて見えるくらいの厚さが求められます。








           こんな感じです。 
画像
  

 速乾式といいながら,冬場でもないのになかなか乾かないスプレー現像剤もあります。うちで使ってるやつはそこそこ乾きが早いですが,粉末粒子が粗い気がします。

 いろんなメーカーのを使うより,一つのメーカーに決めておくと技能的には上達しますね,吹き付けスピードとか試験面からの距離とか。いざ違う銘柄って時にも応用がきかせられるようになります。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
カラーチェックってのは、鋳物の巣・溶接の圧力容器の鏡板の溶接欠陥を調べるのに使いましたが、人的な蓄積があるようですね。ほんとに現場のプロが言うとおりになるのを実感。本当ならそれ用の限度見本があってもおかしくない感じです。(さて見本が作れるのかという指摘は甘んじまして)Xrayのチェックもかなりノウハウがあるようでしが、こちらはとうとうやらずに来てしまいました。
デハボ1000
2007/02/10 00:17
非破壊試験はどの方法にしろ今のところ技能職と思います。となると曖昧さがいっぱいです。現像剤については対比用の色見本とかXrayで使うペネトラメータのように線径識別方式で定量化を図ろうとしているようです。僕もボイラの脱気器や復水器の内面PTで過去さんざんハイになりかけましたが,そうした割り込み作業がいずれ規格化されるとさらに僕はハイになりそうです。
赤外線式非接触表面温度計のように,ピッと測れるといいんでしょうけど。
あ,デホバさんにおかれましては,風邪でハイにならないよう養生してください。
niwatadumi
2007/02/10 01:00
デハボさん,前のコメントでネームを間違えていました。失礼しました。
niwatadumi
2007/02/10 10:01
浸透探傷試験の現像膜の良否は、目視と勘に頼っているのが現状です。ラインペアの方式も「見える見えない」に個人差が出てきます。
そこで私は誰がやってもほとんど同じ結果になる「簡易現像膜厚さ測定方法」を開発して、7年前に発表しています。同時に発表した「超音波探傷入門ソフト」は注目してくれたのですが、こちらはさっぱり。その成果の本の一部がPTレベル3に教科書に反映されているだけです。私は、かのソフトよりこちらのほうがいけていると思っているのですがね。
SUBAL
2007/02/12 14:28

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