SUS316L配管フランジのすきま腐食

画像久々の設備損傷事例です。海水系ポンプ周りSUS316L配管フランジにおけるすきま腐食。金属同士やパッキンとのすき間においてすき間内外の濃淡電池によって腐食が進行する現象で、Cl-(塩素イオン)環境ではよくある腐食です。海水配管中で生育しちゃったフジツボと管の間でも起こるといいます。

SUS316はSUS304にモリブデンを添加して海水や各種媒質への耐食性を向上させたステンレス鋼材ですが、その低C型が316L。最後のLがLow-Carbonを意味しているのです。
基本的にSUSはクロムなどレアメタルを添加しているために高価なのですが、さらに耐食性を向上させれば当然さらに高価になっていきます。防食・防錆はおカネがかかるのです。中東のオイル・ガス関連設備や海水淡水化プラントではもっと高価な2相ステンレス鋼(熱交チューブでおなじみの(?)DP3、板ならばSUS329J2Lとか)という高級材料が流行っているとのことですが、やっぱりオイルマネーが潤沢なんでしょうね。

過去にもすき間腐食の事例を掲載しました(→
「すきま腐食なのか?」 http://niwatadumi.at.webry.info/200812/article_15.html  「フランジ面の腐食模様」 http://niwatadumi.at.webry.info/200902/article_16.html )が、今回のはけっこういっちゃってます。画像配管更新して3年ほどとのことで、ポンプ配管という圧力環境下にあったことも影響しているのでしょうか。加圧環境、つまり応力環境では粒界腐食はもちろん、応力腐食割れも発生しやすいですからね。

こういうスキマは接着剤系シール剤で埋めちゃうといいかも知れませんが、くっついてしまったら開放できなくなってフランジ構造にした意味がなくなるのか…。





画像あ、配管(バルブ)内のフジツボ写真がありました。ピンボケですがご笑納ください(笑)。











「日本ブログ村」のランキングに参加中。下のバナー(アイコン)を一日一回ポチっとクリックして応援お願いします。
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ 技術・工学ランキング
にほんブログ村 科学ブログへ

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック