袖ヶ浦在住非破壊検査屋

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help リーダーに追加 RSS アルミの焼き割れを作ってみよう その2

<<   作成日時 : 2008/07/05 20:03   >>

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昨日のつづき


アルミの薄板をバーナーで熱して水で急冷し、焼き割れを作ってみようという昨日のプチ実験の続き記事です。

加熱中に思っていたより早く変形が始まりました。火口がφ15mmくらいあって、板の中心を集中的にあぶるには広すぎなのですが、いずれにしろ変形は板の自由端、つまりはじっこからですね。

溶融変形って、重力のない宇宙ではどうなるんでしょう。加熱のエネルギーで結合電子という鎖が断ち切られ、解放された金属原子集団はグループごとにその位置を変えようとするわけですね。そこに重力や伸縮量の差という、方向をもった力があればこそ、金属が形を変えることができる。とすれば重力のない宇宙では伸縮量の差だけが変形のベクトルを決める要素なんでしょうか。とすれば、変形の予測がかなり容易になりそうです。もっとも重力だって方向と量が既知ですから足し算引き算だけの違いですか…。

画像などと考える間もなく水を張ったバケツに突っ込みました。
おお、いきなり破断してしまいました。短辺の端から10mmほどが短冊形に折れてバケツの底に沈んだのです。クニャッと曲がったR部がやはり破断していました。一方、加熱面は…。目視では、ペンチでくわえていたのと反対側、破断した場所に近い面がひび割れしているように見えます(下の写真を拡大すると右上に白いイナズマがなんとなく見えます)。焼き割れができた、と思いながら溶剤除去性浸透探傷試験をしてみました。






画像現像処理してびっくり、目視でひび割れと思ったところには指示模様が出ません。それとは別の、気づかなかったところに指示模様が…。欠落した短冊の切断線と同じ方向の割れです。

時間にすればコンマ何秒かの違いにせよ、変形が始まった部分を先に水につけたことは今回の割れ方に関係しているでしょう。JISのきずの製作方法に「水につっこむ」でなく「流水をかけ」ると表現されているのはこの辺の理由がありそうですよね。

結果として焼き割れはできたのですが、決してうまい結果とは思えません。問題は、JISの指示を無視した板厚や道具を使用したり、手順を勝手に変えたことでしょう。
所定の結果を得るためには、やはり手順の遵守が必要と痛感しました。手順を守ってこつこつやれば目標に到達するってのは非破壊検査のみならず、どんな仕事にも通じます。でも、天才が行う突拍子のない方法から科学が進歩してゆくことも否定はできませんけどね。

あ、目視で見えたひび割れのようなモノは何だったのか、忘れてました。よくわかりませんが、熱により組織が変わった境界がひび割れ状に見える、ということではないかな(単なる推測ですよ)。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは いろいろやられますね。

JISで言うところのタイプ3の対比試験片てやつですね。超ジュラルミンと呼ばれる2024Pで作りますが、私はそのほかのアルミ合金でやるとどうなるのかは、知りません。やってみる価値はありそうだと思いました。
私も、ガス溶接のトーチを使ってあぶりますが、高級な温度計はありませんので、示温クレヨンと後は勘でやります。慣れてくると、板の表面の微妙な変化で「ころあい」がわかります。きずがつぶれた対比試験片の再生(強引な再生ですが)としてもやります。
水道の蛇口を、流水が線に見えるぎりぎりまで絞ることがコツです。
SUBAL
URL
2008/07/05 20:52
SUBALさん、こんばんは。
>慣れてくると、…「ころあい」がわかります
慣れるほどやってたわけですね。SUBALさんらしいです。
niwatadumi
2008/07/07 21:42

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